火災保険で屋根の修理ができる!?

火災保険で屋根の修理ができる!?

火災保険は、火事や自然災害により住宅に被害が出たときに活用できる保険です。火災保険の基本補償の中に、「風災」と呼ばれるものがあります。これはある一定の強風により住宅に被害が出たときに、火災保険で工事費用を補償するというものです。

他にも、大雨・雪・雹・洪水などの自然災害が火災保険の補償対象となっています。自然災害で火災保険の補償がついていないのは、地震・噴火・津波です。これらは火災保険とセットで加入する地震保険で補償されることになります。

 

火災保険の風災とは?

 

風災とは、台風を含むによる自然災害全般を指し、これらの影響により、雨漏りや屋根材のずれ・割れ、漆喰や雨樋の破損などを修理する際の工事費用を補償するのが火災保険です。

 

台風の被害が出やすい屋根の状態とは?

 

■棟板金が浮いている

台風被害で多いのが、棟板金が浮いていて被害が拡大するというケースです。棟板金はスレート屋根についている金属板ですが、台風一過の住宅ではこの棟板金が飛散していることがよくあります。この棟板金がなければ屋根の強度は弱ってしまいますので、浮いている場合は修理が必要です。

 

■瓦と瓦の間に隙間がある

瓦と瓦の間に大きな隙間がある場合は、その隙間に強風が入り込むと瓦が飛ばされることがあります。瓦が割れていないかどうか、ずれが発生していないかどうかを、事前に点検してもらいましょう。

 

■瓦屋根の漆喰の劣化

瓦屋根で、瓦を屋根に固定する役割を果たすのが漆喰です。瓦自体の強度は高く、何十年もメンテナンスは不要ですが、漆喰のメンテナンスは必須です。そのため、漆喰が劣化していると瓦が飛んで行ってしまうリスクがあるので、注意が必要です。

 

■屋根材が反っている

屋根材が反っている状態では、強風にあおられて屋根材が吹き飛んでしまうリスクが高くなります。また、防水機能が低下しているので、特にスレート屋根の場合は、反りが発生する前に塗装などのメンテナンスが必要になります。スレート屋根の塗装が剥がれている場合は、反りが発生する一歩手前なので、すぐにメンテナンスをしましょう。

 

屋根に対する台風対策

 

屋根が台風で飛ばされないためには、定期的なメンテナンスが必須です。屋根のチェックは自分ですればいいと思う人もいるかもしれませんが、慣れない高所での作業は危険を伴います。新築やリフォームから5年以上屋根の状態をチェックしていない場合は、専門業者に点検してもらうことをおすすめします。