災害多発で注目? 「地震保険」の補償内容、火災保険との違いとは?②
A.万が一、大地震に遭って家を失っても、原則として火災保険では補償されません。住宅ローンの返済が終わっていない状態で被災すると、二重ローンや破産に陥るリスクもあります。保険料はできれば少なくしたいものですが、リスクについても慎重に考える必要があります。
Q.しかし、月々の保険料が高額になると家計を圧迫すると思います。保険料をできるだけ抑える方法はありますか。
A.保険料が高いということはそれだけ、災害リスクも高いということなので、保険料だけで考えるべきではありません。その上で適切な保険料にするには、必要十分な補償範囲にすることが大切です。特に『水災』の補償を付けるかどうかで、保険料は大きく変わります。水災の対象となるのは洪水や高潮、豪雨による土砂災害などですが、マンションの上層階や、高台で裏手に山や崖がないような場所に住んでいる場合は必要ないかもしれません。
Q.ちなみに、賃貸住宅に住んでいる人も地震保険や火災保険に加入した方がよいのでしょうか。
A.賃貸住宅に入居する際は『借家人賠償責任保険』(入居者が部屋に損害を与えたとき、大家に対する損害を賠償する保険)への加入を求められます。借家人賠償責任保険は賃貸住宅入居者用の火災保険とセットになっているのが一般的です。従って、賃貸住宅に住んでいる人の多くは火災保険に加入しているはずです。
賃貸住宅入居者用の火災保険で補償されるのは基本的に家財のみです。建物は入居者の所有物ではなく、大家さんの所有物なので、入居者が保険をかけることはできません。また、家財の保険金額を選択することができ、地震保険を付けるかどうかも選べます。家財の保険金額や地震保険の有無によって保険料は異なりますがだいたい、2年間で1万5000円~3万円程度が目安です。なお、賃貸住宅向けの地震保険で補償されるのも家財のみですが、心配であれば加入するとよいでしょう。
火災、地震保険申請の専門的な被害調査は損害リサーチドゥ!へお申し込みください。
YAHOO!JAPANニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/32911a4256e7f2878bfd2ac55b7e5508edfd024d?page=2