大阪府北部で震度6弱の地震

大阪府北部で震度6弱の地震

18日午前7時58分ごろ、大阪府北部で震度6弱の地震を観測した。気象庁によると震源は大阪府北部で深さ約13キロ、地震の規模を示すマグニチュード(M)は6・1と推定される。

大阪府内で震度6弱が観測されたのは統計を取り始めてから初めて。

 

総務省消防庁の午後5時時点でのまとめでは、大阪府で3人が死亡、2府4県で307人が重軽傷を負った。大阪府と兵庫県では火災が計4件発生。松井一郎・大阪府知事は自衛隊に災害派遣を要請した。

 

気象庁によると、震度6弱を観測したのは大阪市北区や大阪府の高槻市、枚方(ひらかた)市、茨木市、箕面(みのお)市の5市区、震度5強は大阪市都島区や大阪府の寝屋川市、京都市中京区など18市区町に上った。震度5弱は滋賀県南部と兵庫県南東部、奈良県だった。

 

また、近畿地方を中心に関東地方から九州地方の一部にかけて広い範囲で震度4~1を観測。

気象庁は、揺れの強かった地域では1週間程度、震度6弱程度の地震のおそれがあるとして警戒を呼びかけている。

 

関西電力によると、大阪府内で約17万戸、兵庫県内で約500戸が一時停電。国土交通省によると、停電や揺れの影響でエレベーターが止まり、午後3時現在で大阪や京都、兵庫など2府3県で計163件の閉じ込めが発生した。関電によると、福井県内の原発に被害はない。

大阪ガスによると、大阪府内の約11万戸でガスの供給を停止。全面復旧は26~30日になる見込み。

運転を見合わせていた東海道新幹線の米原―新大阪駅間は、上下線ともに午後0時50分に運行を再開。山陽新幹線も午後3時までに新大阪―岡山が上下線で運行を再開した。

京阪神のJR在来線は一部で運行を再開したが、大半の路線は午後5時以降再開の見込みで、終日運転を見合わせる路線もある。私鉄では阪急は神戸線と宝塚線を除いて運転を見合わせている。阪神、南海、近鉄、京阪は全線、大阪メトロは一部の路線で運転を再開。大阪モノレールは18日の運行を終日取りやめ、再開の見通しは立っていない。

空の便にも乱れが出て、関西エアポートによると、18日午後3時までに大阪(伊丹)空港で82便が欠航した。

 

防衛省によると、大阪府北部の地震を受け、松井一郎府知事から自衛隊に対し災害派遣要請があった。自衛隊は吹田市の国立循環器病研究センターへの給水支援にあたっている。

引用:

https://www.asahi.com/articles/ASL6L35C6L6LPTIL01V.html

http://mainichi.jp/articles/20180619/k00/00e/040/217000c