イラク・イラン国境近辺でM7.3の地震

イラク・イラン国境近辺でM7.3の地震

 イラクとの国境に近いイラン西部で日本時間の13日未明、マグニチュード7.3の地震があり、これまでにイランとイラクで合わせて99人が死亡、300人以上がけがをしました。

USGS=アメリカの地質調査所によりますと、現地時間の12日午後9時20分ごろ(日本時間13日午前3時20分ごろ)、イラクとの国境に近いイラン西部でマグニチュード7.3の地震がありました。震源の深さは23キロと推定されています。

イランの国営放送やイラクのメディアは、両国の震源に近い地域で建物が崩れるなどして、これまでにイランで93人、イラクで6人が死亡したと伝え、死者は合わせて99人に上っています。
また、イランで300人、イラクで50人がけがをしたということです。

震源地に近いイラクのスレイマニヤ県の町で、大きな被害が出ているダルバンディハンで撮影された映像では、多くの家屋が倒壊して、がれきや家具などが通りに散乱している様子が確認できます。
また、地震から避難したと見られる大勢の人たちが通りに出て、携帯で電話したり不安そうに話をしたりしている姿が見られます。

今回地震が起きたイラン西部やイラク北東部、それに隣国のトルコは、ユーラシアプレートと呼ばれる大陸の岩盤に南からアラビア半島が乗ったアラビアプレートの岩盤が沈み込んでいる影響で、ほぼ南北から押し合う力がかかっているために地震活動が活発な地域で、過去にも繰り返し地震の大きな被害が出ています。

1990年6月 イラン北西部のカスピ海沿岸でM7.7の大地震
およそ3万5000人が死亡しました。
2011年10月 トルコ東部でM7.2の大地震
600人以上が死亡し、翌11月に起きた余震でも犠牲者が出ました。
2012年8月 イラン北西部でM6を超える地震が2回続けて発生
300人以上が死亡
2014年8月 イラン西部でM6.2の地震
多数のけが人が出ました。

引用
NHKニュース
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171113/k10011221461000.html