厚真町土砂崩れ、32人不明 5市110人けが、道内全域で295万戸停電

厚真町土砂崩れ、32人不明 5市110人けが、道内全域で295万戸停電

6日午前3時8分ごろ北海道で、震度6強の地震があった。道警などによると、厚真町や安平町では土砂崩れや家屋倒壊などの大規模な被害が出ている。厚真町では32人が安否不明となっている。札幌や苫小牧など5市で計110人が重軽傷を負った。道内全ての約295万戸が停電した。

気象庁によると、震源地は胆振地方中東部で、震源の深さは37キロ。安平町で震度6強、千歳市で6弱、札幌市で5強を観測した。地震の規模はマグニチュード(M)6・7と推定。津波はなかった。

厚真町では大規模な土砂崩れが発生し、複数の住宅がのみ込まれた。安平町は震度6強を観測、家屋の倒壊や水道管が破裂する被害が発生した。

北海道知事は自衛隊に災害派遣を要請。政府は首相官邸の危機管理センターに対策室を設置した。

国土交通省によると、新千歳空港は天井の落下や停電の影響で、6日は終日閉鎖される見通し。

 地震で発生した北海道厚真町の土砂崩れ現場=6日午前8時53分(共同通信社機から)